私は声楽をずっと勉強していて、合唱団の講師をしているので、それなりに譜読みをしてきました。
その中で頭では理解しているのに、実際に歌うと出せない音があったりします。
そのような時に私が練習で実践している方法をお伝えします。
その部分だけ取り出して練習する
最初から最後まで通して練習することなんてほとんどやらないタイプなのですが、どうしても苦手なところは1音を取るために数十分取り組むことがあります。
それでもできない時は時間をおいてまた繰り返し練習をします。
ピアノと同じで部分練習しましょうという当たり前のことから書いてみました。
通した時にできないですはわりとあるあるです。気持ちはわかります。
そんな時は部分練習をあきらめず続けることと、慣れで、ある日突然できたりします。
刷り込みが大事です。
和音を弾きながら歌う
ピアノが弾ける人は和音を弾きながら自分が歌うべき音を出してみるといいかと思います。
わからなかったら自分の音を大きめに弾いて同じ音を歌います。
和音の構成音を歌う
和音の構成音を全て歌ってみます。
例えばセブンスならドミソシを実際に歌います。
最初は確認のためにピアノを鳴らしてもいいのですが、理解できたと感じたら、アカペラで構成音を歌います。
それが出来たら、自分の歌うべき音がクリアになります。
なんで歌いづらいのか考えてみる
曲によっては、他の人は難なく歌ってしまうのに、自分だけ腑に落ちていない箇所があったりします。
そんな時はなぜ腑に落ちないのか考えてみます。
理由が閃くとそれに対しての改善策が考えられます。
例えば、ブレスの後だから歌いづらかったり、他のパートがぶつかる音を出していたり、母音によって音が影響されていたりすることもあります。
移動ドで歌ってみる
私はわりと効果があるのでご紹介します。
全体的に音程悪いと感じた時に移動ドで歌うとスッキリすることがあり、歌いづらい箇所もなんで歌いづらかったのか見えてくることがあります。
個人的に特に歌いやすくなるのはD-durの曲です。
伴奏の録音を聞きながら何度も歌ってみる
これまでの練習をほとんどやって、もはや一人の時なら100発100中の時にやると良いかと思います。
伴奏の録音がない人はレッスンの録音でも良いと思います。
もはや自分で弾ける人は弾いてやると効果絶大です。
まとめ
合唱をしていて、練習方法を知らない人が多いと感じているのでこのような記事を書かせていただきました。
私はじっくり練習するタイプなのですが、初見で歌わないといけないこともたまにあります。
そんな時に日頃の地味な音感トレーニングが役に立っています。
その中に自分がとりづらい音を克服するという、考えてみたら億劫に感じるようなトレーニングもあります。
結局のところ、自分が取り組んだ分だけ、成長はしますし、曲に対しての思いも大きくなるので、苦手克服チャレンジは苦しいけれど、出来たときの達成感がたまらないです。
歌は理屈で説明できない部分もあるから面白いなとも感じています。
音がとれなくて、そのままにするのではなく、音をしっかりとろうという意気込みが素晴らしいです!
記事を読んでくれた人の練習の手助けになれたら幸いです!
ではまた次の記事で!
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